子供の慢性的なかゆみが解決!?ヒスタミン代謝を整える有効性について
- Tanaka Ryoto
- 4 日前
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更新日:2 日前
皆様こんにちは。
ヘルスコーチの田中涼斗です。
この記事では、ヒスタミン代謝に関する見解と、我が子の実際の症例について紹介します。
わが家の長男(現在5歳)は、小さい頃から慢性的なかゆみに悩まされてきました。特に春になると花粉症のような症状が強く出て、常に体のどこかをかいている状態。「アトピーかな?」「アレルギー体質なのかな?」と思いながらも、はっきりとした原因がわからないまま過ごしていました。
しかし、夫婦で遺伝子検査を受けたことをきっかけに、息子のかゆみの根本原因が見えてきたのです。それは「ヒスタミン代謝の遺伝的な課題」でした。
きっかけは救急搬送された出来事
2024年の末、忘れられない出来事がありました。
朝ごはんでくるみパンを食べた長男が、30分から1時間後に全身に強いかゆみと蕁麻疹が出始めました。そして、その約1〜2時間後には頭痛と嘔吐が始まり、アナフィラキシーショックのような症状で救急搬送されることに。
当初は「くるみアレルギー」を疑いました。しかし、救急搬送先の医師から「即時型のアレルギー反応にしては症状の発現が遅い」と指摘されたのです。通常、食物アレルギーは食後15分以内に症状が出ることが多いため、このタイミングのズレが気になりました。
医師からは遅延型の小麦アレルギーの可能性も言及されましたが、小麦は症状が出た日以外も摂取していましたので、原因がわからず不安なまま、個人的に原因と向き合う日々でした。
遺伝子検査で見えてきた「ヒスタミン代謝の課題」
一度救急搬送されて以降は、特にひどい症状になることはなく、軽度の痒みが出続ける状態でした。もっと深く人間の身体を理解するため、遺伝子代謝マップについて、複数の医師から学びました。
そして、実際に夫婦揃って遺伝子検査を受け、代謝マップを見てみると、予想以上に興味深い結果が出たのです。
父親の結果:
ALDH Family(アルデヒド脱水素酵素):活性が遅い
MAO-A(モノアミン酸化酵素A):活性が遅い
MAO-B(モノアミン酸化酵素B):活性が遅い
母親の結果:
DAO(ジアミンオキシダーゼ):活性が遅い
ALDH Family(アルデヒド脱水素酵素):活性が遅い
MAO-B(モノアミン酸化酵素B):活性が遅い
これらはすべて、体内でヒスタミンを分解・代謝するために必要な酵素です。つまり、父親側も母親側も、ヒスタミンを処理する能力に遺伝的な弱点があったのです。
そして長男は、この両者の特徴が遺伝しているため、ヒスタミンを代謝する複数の経路で課題を抱えていることが推測されました。

ヒスタミン代謝とは?
ここで少し、ヒスタミン代謝について説明させてください。
ヒスタミンは、アレルギー反応や炎症に関わる物質として知られていますが、実は私たちの体内でも作られ、さまざまな役割を果たしています。
このヒスタミンは、体内で増えすぎると困るので、いくつかの酵素によって分解・代謝されます。主な経路は以下の2つです。
1. DAO(ジアミンオキシダーゼ)経路
小腸などに存在し、食事から摂取したヒスタミンを分解
日本人の約50%以上がDAO活性が低い傾向
2. HNMT(ヒスタミンN-メチルトランスフェラーゼ)経路
肝臓や脳の細胞内で働き、体内で作られたヒスタミンを分解
最終的な代謝にはMAO-AやMAO-B、ALDHファミリーなどの酵素が必要
つまり、これらの酵素のどれかが遺伝的に働きにくいと、ヒスタミンが体内に溜まりやすくなり、さまざまな症状が出やすくなるのです。
長男に見られる「ヒスタミンタイプ」の特徴
遺伝子検査の結果を知ってから、長男の日常の様子を改めて観察してみると、いくつかの特徴が浮かび上がってきました。
記憶力が非常に良い
電車の型番や恐竜の名前を驚くほど覚えている
多汗
少し動いただけでもすぐに汗をかく
感受性が強い
服のタグが気になって特定の服しか着たがらない
実は、これらは「ヒスタミンタイプ」と呼ばれる、ヒスタミン代謝に課題がある人に見られる典型的な特徴なのだそうです。
食生活の見直しで変わったこと
遺伝的な体質がわかったところで、次に取り組んだのが食生活の見直しでした。
以前よく食べていた食品
実は、これまで「体に良い」と思って意識的に食べさせていた食品の多くが、ヒスタミンを多く含むものだったのです。
発酵食品:ヨーグルト、納豆、味噌
南国系フルーツ:バナナ、パイナップル
青魚:鯖など
熟成食品:チーズ、ハムなど
これらの食品を毎日のように食べていたため、体内のヒスタミンが常に高い状態になっていたと考えられます。
食事内容を変えてみた結果
ヒスタミンの少ない食材に少しずつ切り替えていったところ、長男のかゆみは驚くほど改善してきました。
新鮮な肉や魚を選ぶ
発酵食品を控えめに
果物は新鮮なリンゴや梨など
作り置きではなく、できるだけ作りたてを食べる
完全にかゆみがなくなったわけではありませんが、以前のように常にかいている状態からは明らかに改善しています。
「アレルギー」と「ヒスタミン不耐症」の違い
ここで、混同されやすい「アレルギー」と「ヒスタミン不耐症」の違いについても整理しておきます。
食物アレルギー
体の免疫システムが食べ物のタンパク質を「敵」と認識
IgE抗体が関与する免疫反応
症状は通常、食後すぐ(15分以内)に現れる
ヒスタミン不耐症
食品中のヒスタミンを分解する酵素が不足している
免疫反応ではない
症状の出方はアレルギーと似ているが、発現までに時間がかかることもある
2024年末のアナフィラキシーショックのような症状を振り返ります。
長男がくるみパンを食べてから症状が出始めるまでに30分〜1時間程度かかったことから、ヒスタミン中毒による反応だった可能性が高いと考えています。
今年、富山県の小学校給食でも同様のヒスタミン中毒事例が報告されており、高濃度のヒスタミンは頭痛や嘔吐を誘発します。
まとめ:遺伝子検査が教えてくれたこと
長男の慢性的なかゆみの原因を探る中で、遺伝子検査は大きな手がかりを与えてくれました。
両親ともにヒスタミン代謝に課題があり、その遺伝を引き継いだ長男は、複数の代謝経路で弱点を抱えている可能性が高い。だからこそ、ヒスタミンが体内に溜まりやすく、かゆみなどの症状が出やすい体質なのだと推測することができました。
もちろん、遺伝がすべてではありません。しかし、自分の体質を知ることで、適切な対策を取れるようになります。
今も試行錯誤は続いていますが、食生活の工夫や栄養面でのサポートを通じて、少しずつ長男の生活の質が向上していることを実感しています。
同じように原因不明のかゆみやアレルギー様症状に悩んでいる方がいれば、「ヒスタミン代謝」という視点も持ってみると、新たな発見があるかもしれません。
本記事を読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の人生により豊かになることを願っております。





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